8月下旬、新潟で採って来た天然オオクワガタの♀は
9月初めの時点で産卵木を
齧り始め、野外でかかった持ち腹♀だろうという事が
推測出来た
(持ち腹とは、野外で交尾済で卵を持っている♀の事)
材を埋め込んだのが8月28日。
まず1カ月は触らないほうが無難。
幼虫が誕生しているか否か、早く見たいのが人情
でも、卵で出すよりは幼虫になった時の方がいい。
私は更に10日ほど待ち、9月初旬に産卵材を割ってみる事にした。
マット内から朽木を取り出すと
すでに表面には幼虫が食べたと思われる木くずが全体的にみられる。
「産んでる」
更に朽木まわりの木くずを取り除くと
「いた」
嬉しさがこみ上げる。
持った感じからまだまだ出そうだ。
小さなドライバーで丁寧にコジコジ。
「おおおっ」
次々に幼虫発見。
初令に交じって成長した2令もお出ましだ。
産卵材齧りから産卵、1カ月半もすると卵はほぼ幼虫化しているようだ。
食痕が交差したりする場所は背中合わせで幼虫が居たりする。
10頭も取り出した時だ。
「あぁぁぁぁ・・・」
小さな幼虫をつぶしてしまった。
申し訳ない・・・
こんな時は自分が情けなくなる。
それでも作業を続けて個別飼いしないと落ちる幼虫も出て来るので
止めるわけにはいかない。。。
そして、約2時間。
2本の産卵木から初令13頭、2令7頭。初令1頭★
計21頭のWF1幼虫を得る事が出来た
この子孫たちがどんな形で羽化して来るのか、今から楽しみである。
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そこから暫し時が流れ、
10月25日にこんどは南会津で採集したオオクワガタ♀の
産卵ケースを開けてみました。
▲飛んで来たばかりの羽出し状態のオオクワガタ♀
今年の8月20日午前0時50分頃、
南会津の外灯で採集した羽出しオオクワ♀の産卵セット。
産卵木は径10センチほどのコナラがたった1本。
今年は新潟産が採れたので、南会津産は力を入れずに
取り敢えず1本だけの埋め込みでした。
ただ、せっかく自分のもとに飛んで来てくれた天然♀なので、
卵を持っていれば産ませて育ててあげたいなぁと思った次第です。
さて、どんな感じでしょうか?
軽く木の端っこを細いドライバーでこじるとイキナリ食痕。
▲この幼虫近くの亀裂にお母さん♀が入っていました。
産んでました!!!(*゚∀゚)っ
育てるのは菌糸代も手間もかかりますが、
やはり、産んでないよりは産んでくれた方が嬉しいものです。
▲2カ月近くそまま埋め込んでいたので、2令も見られます。
産卵木に開けられた穴の奥ではオオクワ♀が身を隠して
こちらを見ています。
「おいおい、上手く子供たちを取ってくれよ」と言っているかのよう・・・
よし、これで終わり。
結果、初令4頭、2令3頭の計7頭。
▲菌糸が間に合わなかったのでマットカップへ
先に取り出した新潟産のケースにも取り残し幼虫がいたので
新潟産22頭、南会津産7頭と29頭もの
WF1(野外♀が持ち腹で産んだ子供)幼虫が誕生しました。
まだ、開けていないケースがあるので、
そちらも産んでいたらと思うとちよっと怖い気もしてます。
(我が家は狭く、飼育スペースがないもので・・・)
どちらにしても無事に成虫まで育てくれたらと願うばかりです。
aizufuji0624
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