ふじたいらの道草日記

自由にライターしています。旅、古代遺跡、UFO、大自然、昆虫、地震雲など、いろいろなモノに興味深々。楽しく、不思議でワクワクするようなネタを公開していきたいと思います。

2017年08月

ヨッシーはんと南会津灯下採集<もどかしい夜> 終幕

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福島県南会津の外灯を回り、灯りにやって来る

オオクワガタを採集する旅にやって来た

ふじたいらとヨッシーはん。


2017年7月15日22時45分、

その目的とするオオクワガタが私ふじたいらの目の前に現れたのである。

ただ、このポイントでは二手に分かれて歩き出したばかり。

スマホは車だし、ヨッシーさんに伝えたくても伝えられない。


5分、


10分が経過した。


その場所を離れるわけにいかない私(°д°;)


手に取って見せればいいと思う方もいるかもしれないが、ヨッシーさんに

とっては生まれて初めて見る天然個体。


触れる事も出来ない私はもどかしくヨッシーはんを待つ、ただそれだけである。


10分を過ぎた頃だ、80メートル程離れた橋に人影。


私はその影に向かってライトを照射した。

「あれっ、でも二人だ」

親子採集人?いや、もしかしたら地元の親子かも・・・



ダメだ、ヨッシーはんじゃない。



すると、その橋の更に向こうにある小さな橋にヨッシーはんの姿が!!!



私は先ほどの要領で遠くを歩くヨッシーはんにライトを向ける。




気付いてくれ~((((((ノ゚⊿゚)ノ



スタスタスタスタ、、、、

ヨッシーはんは、橋を渡り、道路の向こう側へ(≧∇≦)


ありゃ~りゃ~



オオクワを発見してからすでに15分が過ぎようとしている。


オオクワは時々触覚を動かすもののジッとしている。



すると、先ほど親子が通った手前に橋に

懐かしいヨッシーはんの姿が!!!




懐かしい、そんな言葉が合うくらいの
体感待ち時間だった。



私はヨッシーはんに向かって、ライトを大きく回してアピール。

走り寄るヨッシー。。。




「何かいましたか?」




「ヨッシーさん、やっと来てくれましたか」




「いや~っ、待ったよ~」




「ヨッシーさん、ここ、ここを見て」




私は葉っぱに止まるオオクワをライトで指した。





「・・・・・・・・・」




「・・・・・・・・・・・・」




「す、すごい、オオクワガタじゃないですか!!」




「デカミヤマでもいたのかなぁと思ったのですが・・・」



「・・・・・・・・・」




「・・・・・・・・・・・・・・・」←感動中




「綺麗ですねぇ」




「それになんだか、凄いオーラを感じます」




「オオクワガタって・・・・」




「凄いです」


「写真を撮ってもいいですか~」


「いいよ、いいよ、そのために待ってたんだよ~、この場を離れた隙に

飛んでちゃうと困るし、大声で叫ぶわけにもいかないし、もう焦ったよ」


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オオクワガタって


凄い


こんなに綺麗だとは思いませんでした。


写真を撮り終わったヨッシーさんに


「さっ、採って採って」と私。


「いいんですか、では」


ヨッシーはん、人生初の第三種接近遭遇である。


私も持たせてもらうと、何となく軽い気がした。


飛んで来る虫の中には軽く感じる虫、ずっしりとした虫といろいろ。


どちらにしても飛翔個体は腹が減っている。


それだけは確かだ。




話は反れるが、この時のヨッシーはんを見た私は

ふと、以前これと同じ光景を見たような気がした。



それは夢に見たデジャブーなのか?






いや、




違う・・・





ゲンジツブーだ!!!






この時だ~~

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   ▲昨年の房総ヒラタ採集時のヨッシーはん。






ヨッシーはんに天然オオクワガタを見せることが出来て、私は一安心した。



やはり、これがメインテーマだったからだ。




1頭だろうが、♀だろうが関係ない。




オオクワガタという魔性の虫に出会えた。



これが天と地の差なのだ。




二人のテンションはぐぐぐぐっと上昇した

オオクワガタがこんなにも美しく迫力、オーラがあるとは思いませんでした

と何度も話すヨッシーさん。


こんなに喜んでくれるとは・・・


こちらも嬉しくなった。



よし、この勢いでヨッシーさんの逃がした獲物を捕まえに行こう~




古い倉庫の前に着くなり、サーーーッと近付くヨッシーはん。



ちなみにこの倉庫の持ち主には昔会った事があって「虫採りです」「静かにやりますので」と

伝えた事があり、快く承諾してくれた記憶があるので、その辺も安心。



私の場合、その外灯近くに人がいたら、必ず挨拶をし、静かにやりますので

と伝えています。家が隣接していないただの道路外灯でも地元人がいれば同じです。





さくさくっと動くヨッシーさんを先に見送りながら、私はゆっくりと倉庫壁を照らします。



うんっ?


何か上に付いています。


大きさからすると


オオクワ???


でしょうか?


「ふじたいらさーん、オオクワです!!!」


「すみません掻き出し棒をもう一つ取って来てもらえますか~」


えっ、そっちも


「分かった、ダブルじゃん!!」


急いで車から自分の掻き出し棒を持って来てヨッシーに渡します。


どうやら、一本の掻き出し棒でオオクワを歯止めしている様子。


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       ▲1本はチキン野郎さんから託された掻き出し棒を使用。


「もう一本渡したから楽勝だろう」


私は上にいるはずの黒い影にライトを向けて確かめ


ようとすると


「ふじたいらさーん、すみません、ライト、ライトを向けてくれますか」


おおおっ、そうだ、そうだ、ヨッシーさんは両手がふさがっているんだっけ。。。(  ゚ ▽ ゚ ;)


ライトを当てると


その個体は何となくですが、オオクワじゃないようにも見えます。


でも、コンクリート埃で汚れている場合もあるので手に取るまでは分かりません。


頑張れー!


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ヨッシーと心の中で叫びながらも、私も凡人ですから


上の個体が気になって仕方がありません。


そんな事考える度に、ライトの光がヨッシーはんの手元からズレます。


「ふじたいらさん、み、見えません~」


「あっ、ごめん、ごめん」


(上の個体はちゃんとまだいるかなぁ)


(ヨッシーはん、早く、早く、採ってよ~~)


あ~~っ、こんな時、千手観音のように手がたくさんあったら同時に採れるのに・・・


「もう少し、もう少し」


「あっ、採れました、、、、、けど、なんだかノコギリの♀みたいです」


「よし、じゃ上の奴を採ろう」


間髪入れずにヨッシーさんに伝え、つなぎ網を伸ばします。


網の使い方は数時間前のヨッシー網さばきを見ているので、なんとなく


大丈夫な気がします。


ほれほれっ、


その黒い個体の足を網の縁につかまらせて



トンっと地面に置きます。


やりました。



オオクワガタの♀です。


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▲蜘蛛の巣が天然らしくていい


「うわ~っ、オオクワガタだ」


「えっ、上にもいたんですか。ぜんぜん気が付きませんでした。そういえば、ダブルとか

言ってましたね。なんの事かと思ったらこの事だったんですね」とヨッシーはん。


とそこに、車がスーっと止まります。


なんと、もっちゃんパパさん


すでにライトトラップを終え、外灯回りに切り替えたようです。


私「もっちゃんパパ、オオクワ」


「えっ、オオクワ?」と駈け寄るもっちゃんパパ。


「ほんとだ、オオクワだ。そこで採ったの、凄いね」と。

暫し、確認してから、

もっちゃんパパは奮起したように外灯回りに戻られました。


時刻は午後11時15分。


なんと、1頭目採集から10数分後に2頭目のオオクワガタ。


これで2頭。2頭という事は二人で分けられるではありませんか。

ありがたい。

本当にありがたいと山神様に感謝しました。



ただ、ここで採集は終わりではありません。年に1度来れるかどうかの南会津遠征。

時間を無駄に出来ません。

ヨッシーさんにとっては、人生初の南会津ですから尚更です。

あわよくば、ヨッシーさん自身の目と手で採集してほしい。

そんな願いも。。。

時刻は午前0時少し手前。

川沿いのオレンジ外灯を見ている時です。


「ふじたいらさんですか?」


まるで日テレ「スッキリ!!」の天の声のように聞こえてくるその方向を見ると

カーキ色の帽子を被った、なんだかラテンのノリが似合いそうな男性が

いつの間にかいました。

「えっ、だれ、だれ?」と戸惑う私に

「リリンキーです」と


あっ、mixiで何度かコメントのやり取りがある千葉県北部にお住まいの

リリンキーさんでした。

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           ▲千葉県北部にお住まいのリリンキーさん。5年をかけて茨城県産オオクワ
           を樹液で採集された根性の採集人です。翌日は山の藪を掻き分けてヒメオオ
           を採集されたそうです。素晴らしい~。

南会津に行っているという情報をネットで得たようで、千葉ナンバーを見つけると

気にしていたそうです。

なんでも横にいるヨッシーはんのタオル巻き頭を見て、ピンと来たのだとか(笑)

千葉から遠い山の中で同じ目的のクワ仲間たちと出会うなんて、とても嬉しいことだなっと

思いました。


そんな、感動中、続いて白いハイエースが・・・

コモチさんです。

なんという事でしょう。ここは千葉じゃないですよねぇ。

なのに千葉のクワガタ人間が次々に・・・


恐ろしいです。


しかも、コモチさんもオオクワ♀採ってるし、、、

見せてもらうと、なかなかの大物でした(後で聞いたら43ミリだそうです)。


いい年こいたオジサンたちが夜の南会津で目を輝かせて

オオクワガタという黒い宝石を追う。

やっぱ、嬉しいなぁ。。。

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   ▲左からリリンキーさん、コモチさん、ふじたいらです(写真アップの許可をもらっています)。
コモチさん、誰も見ないような○○○○の明かり
   まで見たらしいです。その行動力には目を見張るものがあります。

人家の無い川沿いでお互いのエールをたたえて、それぞれの方向に散る

くわ友たち。

素敵な一場面です。


我々はその後、ほんの少しだけクワガタを追加して、宿で眠るのでした。


翌朝、ケースに入っている2頭のオオクワはゼリーにかじりついています。

どちらかというと倉庫壁で採ったオオクワの方が食いっぷりがいいです。

最初の個体は元気ですが、食いは普通。

産卵させるのであれば、貪欲に食べる方でしょうか。

ヨッシーはんには、そちらを持っていってもらう事にしました。

ご飯を食べて、帰宅とヒメオオ採集の準備をしていると、ヨッシーさんが

「ふじたいらさん、大変です。村尾さんのお兄さんから山形で採った♀もらっちゃいました」

「一気に福島産と山形産が手に入るなんて、最高に嬉しいです」

「しかも天然ですから」

(村尾さんの兄さんに年齢を聞いたところ、ヨッシーさんより一つお兄さんでした。熱心な
ヨッシーさんの姿を見て、山形産をプレゼントしたいと思ったのだと私は思います)

「ほんと、この旅は勉強する事がたくさんでした」

「それに、本気の採集人にたくさん会えてよかったです」

「ありがとうございました」

この後、桧枝岐村でヒメオオは採れませんでしたが、これで十分だと感じました。

ヨッシーさんのお陰で自分もいい出会いや色々な考え方が出来ました。

ありがとうございます。

出会ったクワガタ愛好者の皆さんにも心より感謝致します。

後は簡単に写真を数枚お楽しみください。

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    ▲LEDが増えましたが、まだまだ頑張れば採れます。

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    ▲やや大きいアカアシクワガタ。千葉県にはいない種なので、ヨッシーはんはお持ち帰り

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▲ヨッシーはんがこの日のために作ってきたつなぎ網

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   ▲ミヤマのメス。この日は♀が多かったような

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   ▲ラストに出会ったミヤマ♂。ミヤマはLEDでも寄るようです


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   ▲大自然に溶け込むヨッシーはん。

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   ▲ヒメオオはダメでしたが、ヨッシーはんは柳からアカアシを採りました。

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           ▲お疲れ様でした



2017年7月15日
夕方~16日の午前1時頃までの成果

コクワ 2♀♀
アカアシ 1♂3♀
ミヤマ 2♂4♀
ノコギリ 1♂
オオクワ 2♀(41ミリ、40ミリ)


















岩手採集

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10年来の宿題、岩手県産オオクワを8/22~25の予定で採りに行って来ました。

採集記アップはヨッシーはんとの南会津採集記が終わってからなので、しばらくお待ち下さいm(__)m

写真は世界遺産 毛越寺です。

ヨッシーはんと南会津灯下採集<もどかしい夜> 第二幕

2017年7月15日

19:35


第一クワ人は


アカアシの♀でした。


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桜の木の上部に引っ付いている奴をヨッシーはんが

丁寧にシャシャシャっと網に落とし込みます。

意外と幹に付いているクワガタを網に落すという作業は難しいのを

皆さん知っていますか?

私なんぞは下手くそで何度も網をすり抜け落し、逃げられた事がなんども

あります。



クワガタ達は落ちる時に微妙にジャンプしたり
ヒネリを加えたりするんです。

しかし、ヨッシーはんは上手でした。

ヨッシーはんは、大工さんなので、おそらく加減という技術が

身についているのだと思います。

カンナの歯を調整する。かけわで木材をくっつける時の強弱の加減。

ほんとに上手いなぁと感じました。


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ヨッシーはんは、採ったアカアシをひっくり返して

「ほんとに赤いです」と言って、初アカアシに感動しています。


19:41

アカアシから6分後、次はミヤマ♀です。

とんとんとん日野の2トン♪という感じでいい流れです(すみません)。


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さっ、次は今まで案内した人たちの中で3人の方が一発目で

オオクワをゲットしたゲキアツポイントです。

よしっ、と車を降りて準備をしているとハイエースがスーッ。


「あっ、コモチさんです」


コモチさんは以前房総ヒラタ採集を一緒に行かれた方。

コモチさんとの採集記
「コモチさんと行く灼熱の房総採集」はコチラ↓

実は出発時、ヨッシーはんと合流して間も無く、

「おはようございます!!(*^^*、、、、、、、、

ちなみに今電話しても大丈夫ですかねぇ(^-^;A」

とメール。

このタイミングで電話とは・・・もしや・・・

軽い胸騒ぎがしました(笑)


そうです、電話で彼は「知り合いの車で南会津に行くかもしれない」と
言ってきたのです。

そして、ヨッシーはんともネットを介して交流があるので、電話を代わり、

もにょもにょと・・・。

私は再び電話を代わり「来なよ」と言ってしまいました。

このサプライズ、なんか楽しいと思ったからです。


でも、ホントに彼は来ちゃいました。


人間の行動力は恐ろしいものがあります。あっ、人間じゃないかも・・・

そんなコモチさんの傍らには知人男性とちびっ子が。


試合は始まったばかりなので、挨拶もそこそこに

この場所はコモチさんグループに任せて

我々は次のポイントに向かいました。

次は古い倉庫なのですが、自分は今までここでオオクワを採った事がないので

軽く立ち寄り、「ここは大昔にYさんという方がペアを同時に採った場所。でも、それ以降
は採れてませんねぇ」とヨッシーはんに伝えました。




でも、まっ、一応お立ち寄り。





「ふ、ふ、ふじたいらさーーーん、
これ、何ですかねぇ」




急いで近付いて明かりを当てると、古さから出来たコンクリート亀裂の
中にやや大きな♀が見えます。

ヨッシーはんがすぐに掻き出し棒を突っ込むとその♀は慌てて、

コンクリート洞の中に姿を消しました。

「なんだろぅ、、、あの大きさからするとデカコクワ?それともオオクワ?」

ヨッシーはんの想像は膨らみます。

私ももしかしたらと思いました。

逃がした魚はデカイのかもしれません。。。。


悔やんでも相手は冷たいコンクリートジャングルの中。

どうする事も出来ません。

「ヨッシーさん、時間を置くと出て来るかもしれないから、とりあえず

次に行こうか!!!!」と言って、次のポイントへ。

が、しかし、居たのはカエルだけ・・・


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ここで、チバビさんだったら、もうカエルとなるのでしょうけど、我々は

今始めたばかり。次を目指します。

たまーに、霧雨のようなものがフロントガラスに当たりますが、視界にはぜんぜん

問題がありません。





時刻は早くも21時を回ろうとしています。





ここまでアカアシ1♀、ミヤマ1♀。なんという事でしょう。





20時台の採集はゼロです。




ヨッシーはんとの会話もなんとなく弾まなくなりました。。。




でも、ここで心折れてはいけません。

珈琲飲んだり、パン食べたり、気分転換です。

さて、離れたポイントに入ってきました。


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と、ミヤマ♀、コクワ♀が立て続け、そしてアカアシ♂にミヤマ♀を

拾い上げます。

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「やっぱ、この流れです」


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21:39 アカアシ♀

22:04 ヤゴ(その俊敏さに驚く)

22:08 アカアシ♀

21時台にはちょろちょろっと拾えた虫も22時を回ってから急に

拾えなくなりました。




外灯採集ではよくある事です。





この地域は捨てがたいのですが、思い切って前のポイントまで戻ります。



「ヨッシーはん、さっき逃がした謎のメスが出てきているかも

しれないので見に行きましょう」




ヨッシーはんも同じことを思っていたようで一安心している様子です。



でも、おそらく、ホントはもっと早く逃げられポイントを

確認したかったのだろうと推測します。




今のところ、あの逃げられた♀はオオクワの可能性が高いと

二人話していたのでなお更です。





取り敢えずはゲキアツポイントまで戻りました。


でも先客?




今日の外灯回りは知り合いも多いですが、

最近始めたような若者も多く見受けられます。車での張り込み??




集落の外灯を若者たち3、4人が引っ付きながら見回っていました。



遠くから見たらムカデ競走の選手のよう(笑)。

おそらく夜の一人歩きは怖いので集団採集なのだと思います。




ちびっ子の集団下校とか可愛いのですが、大人の引っ付き採集は

キモい・・・採れないな、この人たちは・・・と思いました。

(Tシャツに飛んできたミヤマ♀を見つけて大騒ぎしていましたが・・・)

これじゃ、効率悪すぎです。




さてさて、変わった集団がいたので、早々と引き返します。
(実はムカデ競争採集の人たちはもう一組いまして、次の集団はもっと引っ付きながら
外灯をみていました(笑))


そして、ヨッシーはんのコンクリートジャングルポイントへ到着。




ポイントへ近付くヨッシーはん。

・・・・・


・・・・・・・


「ヨッシーはん、どうだった」





「・・・・」





「ダメです。何もいません」





「また見に来ますから、次に行きましょうか」





さて、次のポイントは車を止めて二手に分かれての採集になります。




ヨッシーはんは、橋を渡って集落をまっすぐ100メートルほど行き、左回り。



私は橋を渡り、すぐ右の外灯を見てから反対側に戻り、右回りで
どこかでヨッシーはんと合流。




そんな感じです。




一つ目の右の外灯を見ましたが、なんの気配もありません。


ダメか・・・私は橋側に戻り始めました。


その時です。


なんとなく、もう一つだけ橋を渡って右奥にある外灯が気になりました。

理由は分かりませんが気になったとしか言いようがありません。



体を反転させ同じ道を戻り一つ奥の外灯に進みます。




川沿いを南会津の夜風が吹き抜ける。




暑くも無く、寒くもない、体感を計る気温計があったのなら、


どちらにも振れる事のない不動状態。


感覚は特に無く、無(む)という一文字。



はたまた一定という言葉がふさわしいのか・・・



川沿いに立つ1本の外灯。




その下にはヨウシュヤマゴボウが太い茎で大きな葉を開き立っていた。




紫の実はすでに落ちてしまったようだ。






ふと、柔らかな光の差す、緑の葉に目をやった。






あっ





目の前にパーッとオーラの波が広がる。そんな感覚が・・・







オオクワである。



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ヨッシーさん、やったよ、オオクワだよ・・・


とドキドキしながら心の中で搾り出した声(≧▽≦)






でも、ヨッシーはんとは今さっき別れたばかりだ。





すぐに戻るわけもない・・・





一瞬、こいつを葉っぱから引っ剥がしてヨッシーはんのもとへ

走っていこうかとも考えたが、






こいつはヨッシーはんにとっては生涯初の天然オオクワガタ、





人の手の中で見せられても、それは天然から少しだけ





人間界に近付いてしまった事になるので、頭を振るように思いとどまった。






しかし、こいつをこのままにして

ヨッシーはんを呼びにいったとして、、、こいつがここにジッとしている補償もない。





彼らには羽という人類が持っていない武器があるのだ。





どうする、





どうする。





出た答えは





ここでヨッシーを待つ。





それしかない。






ただ、ひたすら待つ、


とにかく待つのだ。





見つけたのがだいたい22時45分。




時間は刻々と、しかし、ゆっくり流れていった。




遠くにある橋に目を向けながら、時々オオクワ♀を見る。

彼女は有難いことに飛行体制には入っていなかった。





でも、どこかで見たことがある光景だ。


なんだ、なんだと考えたら


夕刻に見た村尾兄さんの手のひらの山形オオクワだ。


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似ている・・・あれはこの場面の伏線だったのだろうか・・・・・


面白い。。。


5分が経過。


まだ気配すらないヨッシーはん。


10分が経過。。。


まだ来ないヨッシー。。。


おそらくゴールデンタイムも過ぎ、より真剣に見ているのだろう。


いつ落ちても飛んでもオカシクない天然オオクワガタ。


心臓がきゅうっと縮まるような想いだ(≧▽≦)


あああぁぁっ、


早く、


早く戻って来てくれ(°д°;)


ヨッシーはんよ~~!!!(°д°;)


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第三幕に続きます





























ヨッシーはんと南会津灯下採集<もどかしい夜> 第一幕

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   ▲この採集のために百均でツッパリ棒と自転車ロープを購入して作った採集網棚。計500円で完成。




2017年7月15日(土曜)

待ちに待ったヨッシーはんとの南会津外灯回りの日が

やって来た。

ヨッシーはんとは、これで4回目の共同採集になる。

あまりにもクワガタ熱心なヨッシーはん。

そんなヨッシーはんに感動した私が

南会津の大自然、そして出来れば天然のオオクワガタを

堪能してもらえたらとお誘いし、実現に至ったというものだ。

ちなみに過去の共同採集では

房総ヒラタ樹液採集、

房総ヒラタの材割り、

房総ミヤマの外灯採集


を行なっているが、すべて目的種をゲットしてきている。



なかなか思い通りには行かない自然相手に

結果を出せているという奇跡。

今宵も何かが起こりそうな予感である。


クワガタ話に花を咲かせながら、あっという間に東北道を降り、車は徐々に

高度を上げていく。

目的の地は標高が700~800メートルくらいある。

自分達の千葉県は最高地でも400メートルちょいしかない。

遠征が始めてのヨッシーはんにとっては未知の領域に入っていくのである。

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           ▲初南会津へ向かうヨッシーさん。。。

「ふじたいらさん、パーキングでは30度近くあってこれは暑くて大変だなぁと思ったのですが、

なんですかここは!!! 気温は25度。涼しくて快適ですo(^▽^)o」と。

そう平地で暮らす誰もが初南会津で感じ.る涼しさである。

真夏でも涼しい。。。

「ヨッシーさん、夜なんぞは15度くらいまで下がる日もあるんですよ」

「寒くて暖房入れた事もあるんですから~~」


気が付くと、すでにポイントインしていた。


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ブナのお山が四方に展開し、透明すぎて碧やエメラルドグリーンに見える

清流。ヨッシーはんの目の色も変わりだす。




「このアスファルトの上を71ミリが歩いていたんですよ」と

過去の初南会津を訪れた採集家たちにした話題をリピートしながら運転をする私。




本日は常宿である「民宿○ー君」に一泊二食の宿泊が決まっているが、夜中も

走り回る予定なので、途中村のコンビにで夜食を買い込む。


17時、○ー君着。

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    ▲夏は虫採り人と釣り人に愛される民宿○ー君



女将さんに挨拶をすると

本日は村尾さんというベテランのライトトラッパーも来ているとの事。



村尾さんは数年前の昆虫フィールド取材の際、

採集風景を写真に撮らせてもらった事のある方で、


数多くのライト採集の方々が

波動砲的な強い明かりで採集されるのに対して

丸型電球を少し大きくしたような昔ながらの全方向型ライトでやられる方なのである。




しかも、今年は息子さんと来ており、別々に採集するのだとか。



楽しみである。


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    ▲この道25年以上のベテラン村尾親子。お兄ちゃんは子供の頃から一緒に付いて来ているので、
    キャリアは一緒です。過去にオオクワ♂は50頭以上採集。オスですから♀は何匹採ったのって
    感じです



18時が過ぎ、宿泊者が揃い夕食。


今夜は釣り人が3名、クワ採り人が4名だ。



おかずも多く、ご飯はお代わり自由なのでヨッシーさんも大満足。



「こんなに頂けるとは・・・」



村尾親子の席はすぐお隣だったので、

おかずをつまみながら恒例のクワガタ談義が始まる。




村尾父「ライトに来るオオクワはさぁ、他のクワガタと違ってライトの近くに落ちるのは

少ないよね。オスはさぁ、だいたい50ミリ台だと20メートル以内かな、60以上は30メートル

くらいを探さないといけないよね」



ヨッシーはん、ご飯を口に運びながらも、時々ポカーんと話に聞き入っています。




村尾父「みんなさぁ、遠くの山を照らしたがるけど、ぼくはオオクワも飛ぶときは

なるべく障害物を避けると思うんだよね」

「だから川の上なんかを照らした方がいいと思うんだ」

「凄い光量のライトにしなかったのは、もう何十年も昔なんだけど、

○ー君でバーべQをやった時にオオクワのオスが2頭来たことがあってさぁ

ライトのパワーじゃないんだって考えたんだよね」


「なんなんだ、この人たちは・・・」という顔をして、
箸が止まっているヨッシーはん。

村尾さんの話は時々虫の気持ちになりきって話をされるので、

とても面白いし妙に説得力があるのです。



「村尾さんもちょこっと泊まってはオオクワのオスのデカイの採って帰っちゃうんだけど、

このお兄ちゃんもおとうさんに輪をかけたように採るのよねぇ」と配膳をしながら女将さん

がぽつり。




なんでも村尾親子は昨日は山形で採集。




お兄ちゃんの方が外灯採集で2♀を拾ったとか。



こちらのお兄さんの方は、いかにも採りそうな眼光鋭げな感じの方。



でも、スパスパと物事を言うし、さっぱりした感じでとても好感が持てます。



食事も終わり、一旦部屋に戻って採集準備に取り掛かります。



「ふじたいらさん、お腹もいっぱいになったし、虫の話も聞けたし良かったです」

「それにしても、食事をしながら親子でオオクワの話を

真剣にするなんて、

凄いことです。正に真剣勝負。本気の採集家ですね」


極真空手に情熱を注ぎ込んだヨッシーさんだけに

真剣、本気の採集家には心持って行かれるのであろう。

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    ▲村尾親子のライトトラップ。これから別々の場所で採集を始めます。素敵な親子です。



ヨッシーはんが準備に取り掛かっている合間に私は駐車場に降り、

トラップ準備をする村尾さんとちょっとお喋り。



「そうそう、昨夜の山形オオクワ見せて下さいよ」




すると村尾お兄さんは採集ケースから2頭を取り出してくれました。




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    ▲前日に村尾兄さんが山形の外灯で採ったデカ♀。迫力にたまげました。。。

「いや~~っ、いいですねぇ~」



「やっぱ、天然はいいなぁ・・・」と感激。



1頭は30ミリ半ば、もう1頭はデカ♀で40半ばはあるでしょうか。



ヨッシーはんにも見せたいなぁ、降りてこないかなぁと思いながら見ていましたが、

結局ヨッシーは現れず、村尾親子はそれぞれのライトトラップ地へ。


さぁ、我々ものんびりしてはいられません。

出 陣 で す   (=`(∞)´=)

ヨッシーはんを車に乗せ、エンジンをかけます。




「ヨッシーはん、さっきね、村尾さんの山形オオクワ見たよ」

「デカくて、ヨッシーはんにも見せたかったなぁ」

「まっ、明日見せてもらってもいいんだけどね」

と言うと

「ふじたいらさん、いやいや先ほどの食事の際の話が凄すぎて

先制パンチを食らっているので、

今そんなのを見たら逆に戦意喪失してしまいますよ~」

なるほど、そんな取り方もあるのか・・・言われてみればそうかもしれない・・・




「あのお兄さんも凄い方だと思います。もしかしたら自分と年が

近いかもしれません」

「あっ、そうかな、じゃ、明日聞いてみるね」

さっ、そんな採集家たちの本気に触れたヨッシーはんと外灯回りへ。










と思ったのですが、ここでもう一人



御挨拶をしておかなければいけない人がいます。





実は6月の房総ミヤマ外灯回りでもお会いしたあの方も南会津入りをしていたのです。




そう、その方は千葉の採集人・もっちゃんパパです。




もっちゃんパパは過去に5年続けて南会津外灯回りを一緒にした

クワ戦友でもあります。

なでしこ奪取採集記↓




今回は自前のライトトラップでのオオクワ採集を目指します。




もっちゃんパパは工作が得意の方、

低予算でいろいろと考えては新しい採集兵器や武器を作ってしまいます。





なんでも出来上がった物を気楽に買う事が出来る時代ですが、

自分で工夫して作り上げるという努力は素晴らしいと思います。




そんな、もっちゃんパパには頭が下がります。

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    ▲もっちゃんパパさんとヨッシーさん

ヨッシーはんは丁寧に挨拶をし、もっちゃんパパさんも可愛い後輩が

来たなぁという感じで微笑みかけます。

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            ▲ネットやホームセンターでいろいろと取り寄せ、自分なりに作り上げた
             ライトトラップ。私は工夫するもっちゃんパパを尊敬しています。
            ※この場所は南会津町宿泊者のみが行なえる許可された場所です。



こちらでも一人の採集家のパワーを感じたヨッシーはんは言います。



こちらに来ている方たちは


本気だ


本気の採集家の皆さんだ




マジ顔で呟きます。


その表情には冷や汗もありますが、

なんか嬉しそうな、そんな感じです。


そう、例えるならば


ドラゴンボールの悟空が自分より強い相手に

叩きのめされた後の

苦笑いに似ています。




さぁ、これから夜の戦いの始まりです。




第二幕に続く。



























準絶滅危惧種

先月の暑い日に房総南部で取材を兼ねたビーチコーミングを

しました。

取材の中でほんの一部分だけ使うので

20分ほどだったのですが、

その最中にツヤツヤのクワガタ虫のようなゴミ虫を見つけました。

後で調べてみると、

ヒョウタンゴミムシという名前の甲虫でした。

あまりにもピカピカしていて

綺麗だったので写真に撮っちゃいました。

なんでも千葉県では準絶滅危惧種なんだそうです。

イメージ 1


イメージ 2

大きさは2センチくらいです。アゴがかっこいい~

チバビさん、漆黒の闇の快挙!!! そして23年前の大物写真を公開

昨夜は皆さん、採集に

飛び回っていたようでメールでのやり取りが

大変でした。

でも、そんな中、チバビさんから

GOOD MAILが飛び込みました。


簡単に事の成り行きからお話します。

チバビさんは千葉市に住む私のクワ友です。

一緒に内房や群馬、南会津も行ったクワ戦友でもあります。

チバビさんはとても忙しい人なのですが、

やはりクワクワ好き好き人間なので、

なんとか時間を作っては思い立ったように採集に行ってしまいます。


そんなチバビさん、今年は何か執念のような、ある意味異常な動きを

みせているのです。

6月20日に早くも単独南会津へ。

外灯採集のためです。

チバビさんはミヤマのデカイ奴が欲しいのですが、

実はオオクワも一昨年採っており、そのお嫁さんを探すという目的もあるのです。

初オオクワが♂の中歯という引きの方も珍しいかと思います。


「その宿題をやらなくてはいけないので・・・」

そんな事を申しております。

その時のメールでは



どーも~、南会津です。

コクワ3♀ ミヤマ少し大型死骸。

ライトトラッパー1組、現在の気温14~15度。

もうカエル、けろけろ



とアホなメールを送って来ております。

実際はかなり頭のいい方なのですが、クワ活ではアホになってしまうのです(世界のナベアツか)

おいおい6月から南会津かよ!!!

ずいぶんと余裕があるやっちゃなと思わないで下さい。

たしかに多少は余裕がありますが、

前記したように多忙な方なので採集に来るのは

仕事がキャンセルや午後から急に空きが出来た時がほとんど。

翌日も仕事や予定があるので、

宿に泊まる事もなく弾丸で帰ってくるのです。

7月に入ってからも


7月11日

南会津だよ~ん。(いきなりかい)

ノコ♂2、ミヤマ♀、コ♂♀5、アカアシ♀、ショボ~ん

ええっと、オスメスの記号文字化けしてない?

いま、22度。

月は満月に近い感じ


明日10時半に打ち合わせがあるので帰ります。

ノコだけお土産

ラーメン食べよ


7月26日

筋モン

うう~っ

(後は潰れたオオクワ♀の写真だけ)


とこの日も夜中過ぎに福島から千葉まで戻るクワ活。。。

これで今夏3回目の南会津のチバビさん。。。

3回の成果らしい成果はありません。

ミヤマ♂も無いし、オオクワは死骸のみ。。。

それでもチバビさんは行くのをやめません。

執念や根性があるかと思えば、ラーメン食べて帰りま~す。

と簡単に諦めて帰ってしまう時もあります。

不思議な人です。。。

行く日も夕方まで仕事、採集の翌日も打ち合わせや仕事。

タフです。。。



私はその姿にクワガタ侍という言葉が口をついて出てしまいました。



その名前をメールで送ってあげると

「採る事よりも行く事が目的になってますから~残念」

と返って来ました(笑)


さてさて、そんなチバビさんから昨夜もいきなり

「夕方の仕事がキャンセル。シンデレラ採集に4度目の出撃!!??」

とメールが入りました。

さて、ここから昨夜のシンデレラ採集の始まりです。

チバビさんと同行しているような気持ちで書かせてもらいますね。

※チバビさん曰く、午前0時前に採集を終わらして帰ってしまうので
弾丸ではなくシンデレラ採集なんだそうです。

********************************************************************************
2017年7月31日夜

せっかく体にムチ打ち車を走らせて来たのに

栃木、那須塩原付近は雨。

なんだよ、まったく

チバビは4回目もダメかもと思いながらも

一人軽を走らせます。

他にも車はあるのですが、この車だとガソリン補充無しで弾丸採集が出来るのです。

山にはガスがかかっている・・・


「あああっ・・・」


だんだん南会津が近付いて来ます。


すると、どうでしょう。雨が止みました。


「おっ、いけるかも・・・」

ほんと、南会津の天気は分かりません。

天気予報はあまり当てにならないのです。

そう、それが南会津。


数時間後、ポイントに着くと、どうでしょう。

な、な、なんという事でしょうか!!!


気味悪いほど、空が真っ暗なのです。

こんな南会津は初めてです。

雨は降っていないのに黒い雲が全体を覆い、山の稜線も見えません。

ためしに車のライトを消してみると、何も見えません。

漆黒の闇。。。。。

怖くなったチバビは思わずブレーキを踏んで

辺りを赤く照らしたのでした。

気温は23度。

スタートです。

スタートと言っても仕事キャンセルからの出発だったので、

時刻は21時になろうとしています。


まあ、よくぞ千葉から来て、この時間から外灯回りを・・・

ほんまによくやります。。。私には出来ませんね。。。


しかし、今夜のチバビは一つの確信があったのです。

実は前回回ったときのメス死骸現場を見て、

得るものが・・・。ここも飛んで来るんだなぁと・・・。


だから、コースに迷いはありません。。。

そのコースを丁寧に攻めて行くのが今回のテーマ。

空は相変わらず真っ暗闇。雨もありません。

外灯採集にとって、これ以上の条件はありません。


しかし、不思議です。


前回、あれほどいた採集人が一人もいないのです。

誰も会いませんし、すれ違う事もありません。


真っ黒な空といい、違う次元にいるような・・・

そんな時間枠の中に

一人探索するチバビ。


外灯回りを始めてから約1時間が経過した頃です。



「いたよ!」


それが私、ふじへのメールタイトルでした。


そして、写真が一枚。


言葉なんていりません。


イメージ 1



な、なんと、大歯のオオクワガタ。。。


こいつがチバビを待っていたのです。


凄いとしかいいようがありません。


こちらには隠れる場所が無く、近くに落ちていたカブトメスに隠れようとしていたそうです。


この朗報をくわ友のわいわいさんに速報で流すと


「やっぱり努力する人には山神様は微笑んでくれます」と返って来たので、

間髪入れずにチバビさんに転送しました。


私は是非ペアを・・・と。


すると、また1時間後に

「鼻血ブー」というタイトルと写真がーーー

イメージ 2


やりました。

ペアです。

お尻は怪我ですか?
と質問すると

腐った桃の葉が付いてるだけとの答え。


「そして、鼻血が出てTシャツ汚したので帰ります」
(ほんまに鼻血出てたんかい!!!)

その後、チバビさんはラーメン食って帰ったそうです(笑)

帰宅は本日8月1日の午前3時半過ぎだとか・・・

南会津での採集滞在時間は3時間ほど。

なんちゅう採集やねん。

*****************************************************

私、ふじたいらの方は本日の昼間千葉の中央図書館に

資料探しに出かけていました。

「おっ、ここからならチバビさんのところまでそう遠くないぞ」

タイミングが良かったら昼休みのタイミングでオオクワを見せてもらおう。。。


と、これまたタイミングが良く、昼はファミレスで食事をしながらオオクワ談義。

天然ペアを見せてもらいました。

メスは元気で動き回ります。

オスの形を見て、すぐに思ったことは

天然だ!!!

という事です。

菌糸ではあまり見ない形をしています。

アゴが短く、そう太くはありません。

全体のフォルムに自然の恵みブナの恵みを感じます。

まったく個人的な感想なのですが、優しい野性味を感じるのです。

また、この形は放虫問題などが今ほど騒がれていない時代から

受け継がれた形。

以前、千葉クワガタ倶楽部の会誌編集をやっていた関係から

福島産の天然はよく目にして来ました。

過去の歴代の大物達に似ていたのです。

私は本棚から当時の会誌を引っ張り出し見てみました。

イメージ 3


1頭は1994年に内房のK氏が採った71.6ミリ。
もう1頭もK氏が採集した68ミリ。こちらは1998年のものです。

イメージ 4


他にももうひとつの形の系統があるのですが、今回のチバビさんの

オオクワオスは写真の系統ととても似ていたのです。

受け継がれる南会津のオオクワ、大切にしたいです。


このブログはチバビさんへのお祝いで書かせて頂きました。

みなさん、それぞれのスタイルでクワ活頑張りましょうね







◎オオクワ♂約59ミリ
       ♀約40ミリ











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