参考までに前回8/31の採集記[起承転結の転採集]はコチラ
時は2020年9月12日、諦めの悪い私は
再び外灯に飛翔するオオクワガタを求めて南会津に向けて車を走らせた。
9月12日と言えば偶然にも外灯でオオクワガタを拾った最遅記録の日。
2017年9月12日の記事はコチラ
って、アカアシだった・・・
時刻はすでに午前0時を過ぎている。
ここまでのクワガタはコクワとアカアシ合わせて6頭。
今日も惨敗の気配がヒタヒタっと近付く。
そんな時だ!!
外灯の下に何かいた。。。
なんだろう・・・????
こうもりだ~~
どこかにぶつかったのでしょうか・・・元気が無い感じ。
ただ、野外動物なので触らずにカシャ♪
(再度立寄った時にはいませんでした)
ふ~~~っ
かなり疲れてきた・・・
外灯下はさらさら~
やはり南会津のオオクワガタは
絶滅してしまったんじゃないだろうか・・・
ほんとにそんな気がして来た。
体は重くなり、
外灯下に来ても、よく見ないで走り去る
集中力はエンプティ・・・意気消沈・・・
あと、一集落見たら道の駅に行って寝よう・・・
「あぁぁぁぁ、ダメだ」
ラスト集落も何もいない!!!!
おわった、おわたわ~~
2020年夏は1頭のオオクワガタにも会えずに終了。。。
私は暗い気持ちで魂を抜かれた肉体だけの
状態で今宵の寝床である道の駅に向かう
「・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
いた!!!
車を止めて、そいつを拾い上げる。
オオクワだ。
すでに午前1時半を回った深夜オオクワである。
やっぱり頑張れば報われるのだ
「・・・・・・」
でも、なんだろ、このオオクワ体が軽い感じがするけど・・・
あと、胸の部分にひび割れが・・・
これは
新しいタイプの擬死(ぎし)なのでは?
はははははっ、きっとそうだよ、そうに違いない。
「もう動いてもいいよ」
しかし、このオオクワガタは再び
動き回ることは無かった。。。
南会津のオオクワガタは絶滅ではなく
絶命していたのである。
私がラスト集落に行っている間に誰かの車に轢かれたようだ。
こんな残酷なラストは考えてもいなかった。
「なんでなんだよ~~」
心の中で絶叫、そして号泣した。
まっ、ショボショボ採集的には最高の
エンディングではあるが、
落ち込む・・・
しかし、この時間に飛翔してきたという事はまだ可能性はあるはず。
かろうじて火がついた。
結局この後3時くらいまで外灯回りをするが
もちろん追加は無く、ただ引きづられただけだった。
残酷な採集結果があろうと
時間は進む。
翌朝は素晴らしい南会津晴れ!!!
オオクワはダメだったけど、一応ヒメオオも狙ってみよう。
この日は日曜なのでバイクツーリングの人たちが次々に山道に現れ、
そうそうゆっくりとヒメオオの付くヤナギを見る事はできない。
昨夜はガッカリしたが、南会津や桧枝岐の大自然は
慰めるかのように私を迎えて入れてくれた。
1時間、2時間と青空に映えるヤナギを見上げるがヒメオオの姿は無かった。
どうやらこちらでも振られたみたいだ。。。
道際には栗に似たトチノミがコロコロと落ちていた。
その中から綺麗に丸いトチノミを拾い上げるとその傍らに朽ち果てた
ブナ材の欠片を発見。
よく見ると、啄木鳥の突いた跡が数ヶ所。
私は車から斧を持ってきて軽く削る。
クワガタの食痕だ。
更に軽く削ると小さな幼虫が二匹ポロリ。
▲オニクワでしょうかね???
何になるか分からないけど自分自身のお土産だ。
オニクワだったら幼虫は初採集となる。
まだ削れば出てきそうだったけど、道際なので数分で止めて、
元来た道を戻る。
昼ごろになると雷雨。。。
雨宿りついでに蕎麦どころ曲家で蕎麦食って帰りました。
ばんでいセット 1200円(税込)
来年はオオクワ採りまくる、
そんな気がします!!