ふじたいらの道草日記

自由にライターしています。旅、古代遺跡、UFO、大自然、昆虫、地震雲など、いろいろなモノに興味深々。楽しく、不思議でワクワクするようなネタを公開していきたいと思います。

東北採集2013

山形弾丸灯下採集(後編)




灯下採集は樹液採集や材割採集と違って


 
採集者の持っているツキや引きというものが


 
大きく左右する場合がある。

 
したがって引きの強い人の場合は初心者でも
オオクワが拾える事があるのだ。



山形採集一週間前に回った南会津採集でこんな事があった。





その日は、多くの採集人が南会津の各所に出没していた。



私はオオクワガタ実績のある集落前の
駐車スペースに車を止め、一回りしていた。


何頭かの普通種を手に戻って来ると


同じ千葉のクワ親友わいわいさんと偶然にもバッタリ。


わいわいさんはこの集落ポイントを1回パスして別のポイントへ。


夜も深くなった頃、別の場所で再びわいわいさんとバッタリ。

自分はボウズ、


わいわいさんのケースにはオオクワ♀がしっかりと納められていた。







どこで採ったのかを聞いてみた。


「あのふじさんと最初にあった場所ですよ」


「しばらく後に、あの集落に行ったのですが、


またふじさんの車があったので素通り、


3回目は誰もいなかったので


見に行くと桜の樹に掴まってましたよ」と。


 
 
「・・・・・・・」

 

ほんの少しのタイミングの違いでオオクワ♀は飛来したようだ。


これって何なんだろうとショックを受けた。


たくさんのライバル達が目を血眼にしてオオクワを探している。


そんな人たちが回る有益な場所の一つに親友より多くの
時間を費やした自分。



しかし、採ったのは2回も同ポイントを諦めた親友。



「これが引きなのか?」

では、逆に考えたら、いくら自分が
鉄板ポイントにライバルを押しのけて早く着いても
採れない時は採れないのではないだろうか。




大事なのは他者より早かろうが遅かろうが
丁寧に大事に見るという事。そう学んだ気がした。



 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 
さて、話を山形に戻そう。


 
 
時刻は20時40分。ここまでの採集結果は普通種13頭、オオクワ1♀。


 

9月の外灯回りとしては上々の流れである。



 

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天候は雲も少なくなり星々が煌きだした。


 

それにしても、この時間まで採集人を1人も見ない。


もしかして、自分の独り舞台。


 
そんな幸せな状況があるのだろうか・・・。



 

んなぁ甘いわけはない、先に見える有望外灯の下には
青年採集人が二人いた。



私は窓を開けて挨拶をし、頑張ろうと伝えた。


 

彼らは新潟から来ていて昆虫各種に興味があるみたいだ。


 


早い者勝ちなので、私は車をターンさせて次の外灯に向かった。




青年らの外灯から道を1キロほど進み、4本目の外灯横をゆっくりと徐行。




 


オレンジがかったように見える灯下に
ひょこひょこっと歩く厚みのある個体が目に飛び込んだ。




 


車を止め、確認に走る。







「・・・・・・・・・・・・・( ̄□ ̄;)!!」
 
 
 
イメージ 2
 
「オオクワだーっ!」



 


紺のアスファルトの上でピタッと止まる丸こい影。



 


ライトの光を反射させる美しく黒く光る背中。





 

イメージ 3

「本日2頭目の山形産だー」



ちなみに2頭目ゲットの時刻は21時10分。


 




「これはいくつ採れるか分かんねぇぞ」

 



と喜び勇んで次の次の外灯へ。




この外灯は1頭目が採れた外灯なので、またまた期待してしまう。


 




「あっ・・・・・」


先行者の青いお車が鎮座しております。。。



「危ねぇ危ねぇ」


 



自分の後ろには青年2人の車が迫り


前方からは青い車がやって来ている。







まさに挟み将棋!!!!!



 

と言う事は、ほんの1歩違いで2頭目の♀が採れた事だ。


ライバルが多くても採れる時は採れる。南会津の逆再現である。


この後は21時台、22時台と少しだけ普通種の顔を見て、

23時台はゼロ。



なんとか一晩にオオクワ3頭という記録を達成したく
深夜2時まで回ったが、そのドリームは叶わなかった。




しかし、今年もオオクワガタと対面する事が出来た。


山形産は5年ぶりだ。


 


その夜は某道の駅で気持ち悪いくらいに気持ちよく眠れ(どっちやねん)。


 
 
 
翌朝は上杉謙信公らの眠る上杉家御廟に手を合わせ、
小野小町や伊達政宗が浸かったという小野川温泉でさっぱり。



 
 
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               「なせばなる、なさねばならぬ、なにごとも」の名言を残した
               江戸中期の米沢藩主・上杉鷹山



日帰り入浴も安価なので採集の後にはお薦め(300円)。



 

また、すぐ近くに田んぼアートや米沢昆虫館もある。



 
 
こうして灯下採集の疲れを米沢で癒し、オオクワと共に帰路に就く私でした。
やっぱり東北はいい!来年はペアで採りたいなぁ。


 
 
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山形県南西部採集成果
2013年9月1日夕刻~9月2日深夜
コクワ 1♂1♀
ノコギリ5♂♂5♀♀
アカアシ4♂♂4♀♀
ミヤマ 3♂♂
オオクワ2♀(共に39mm)

山形弾丸灯下採集記(前編)

2013年9月1日
 
8月末に南会津で撃沈した私は、もう虫の季節も終わろうとしている
 
9月1日に一晩だけの山形弾丸単独採集を敢行した。
 
 
今夏は全国各地で水害が続いており、この日の予報もあまり芳しくはなかった。
 
 
しかし、私の心の中の予報は
 
 
虫の降る確立80%、雨の降る確立20%。
 
 
「オオクワを採りに行こう~」
 
 
私は簡単な着替えをトートバックに詰め込み、軽い気持ちで家を出た。
 
 
山形ポイントまでの距離は約400キロ。約半分は下道走り。
 
 
出発は8時30分、山形の米沢市に着いたのは16時05分。
 
イメージ 1
 
 
 
オオクワポイントまではここから更に車で1時間もかかる。
 
 
今回は上杉謙信が祀られた上杉神社への参拝(オオクワ奪取祈願)や名物の玉こんにゃく
 
食べも明日へ持ち越しだ。
 
 
ドラッグストアで夜食用にジュースやお菓子を買い込み先を急ぐ(ちょっと遠足気分)。
 
 
17時某道の駅でトイレタイム。
 
この道の駅では地元の米沢牛や飯豊牛のファーストフードを販売している。
 
昨年は米沢牛肉入りコロッケ(180円)を購入。
 
安くて美味しくてサイコーだったが、その夜に出会った
 
オオクワの大歯形は車に轢かれたものだった。
 
「よしっ、ここは一丁景気づけだ!!!」
 
 
「おばちゃん、飯豊牛の串焼きを1本ー!!」と注文。
 
 
 
 
イメージ 2
    ▲飯豊牛串焼き(500円)
 
 
数分間炭火で焼かれた牛肉の串焼き。香ばしく柔らかなお肉が口の中で
 
とろけた。
 
 
「美味しい~素直に美味しい~」
 
「なぜだか分からないけど、昨年とは違う結果が出るような気がしてきたぞ~」
 
 
そして、現地到着。
 
 
地域全体に虫臭さが漂っていた。
 
 
山形ポイント18時の気温は21℃。今夜の月齢は25.2と新月に近い。
 
オオクワ飛翔に良い条件だ。
 
 
空を見上げると雲は多いが、アスファルトは乾いており、問題なさそうである。
 
 
18時半、とある駐車スペースでコンビ二弁当を食らい採集はスタートした。
 
薄暗い山間の集落に柔らかな明かりが灯りだす。
 
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オオクワは採れるのだろうか・・・?
 
わくわくしながら外灯を1本、2本、3本と丁寧に見て行く。
 
まだ、何も居ないが、雰囲気はいい。
 
 
7、8本目の外灯を車から降りてよく見る。
 
 
外灯近くの樹にアカアシ♂が付いていた。早くも飛翔開始だ。
 
 
 
イメージ 8
 
私は採る前に撮るために腰にぶら下げたカメラケースのチャックを開ける。
 
 
 
 
さぁて、撮ろうかとした時だ。その樹の下の方でモゾモゾと動くものが視界に入った。
 
 
 
 
 
なんだか大きなフンコロガシのようだ。
 
 
ライトを当てて見た。
 
 
 
「ゲッ!!!!!!!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「い、い、いきなり」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
キターーーーーーーо(ж>▽<)y ☆
 
イメージ 4
 
 
 
 
「オオクワだ」
 
 
「オオクワの♀だよ、これっ」
 
イメージ 5
そのオオクワ♀はノコギリクワガタの頭だけ死骸の上に乗り上げていた。
 
 
だからフンコロガシのように見えたのだ。
 
 
私はアカアシをそのままにオオクワを夢中で撮影。
 
 
「よし、採るぞ、採るぞ」
 
 
おっしゃーーー
 
 
クワ発見としては2頭目だがほとんど同時、実際に手にするのはオオクワの方が先だ。
 
 
 
 
イメージ 6
 
 
 
 
時刻は18時50分。山形採集の1頭目採集はオオクワで幕を切ったのである。
 
 
天然♂の70オーバー、♀の46オーバー、ペア同時採りなど
 
 
様々なオオクワドリームがあるが、1頭目がオオクワというのもその1つではないだろうか?
 
実は昨年の採集記で1発目オオクワについて軽く触れている。
 
願いは叶うものなのか?
 
そして、18時台にオオクワを拾うもの初めての事。
 
千葉からはるばる来た甲斐があった。
イメージ 7
 
この後は、樹に付いたアカアシ♂、もう1頭アカアシ♀を追加して灯下採集は続くのであった。
 

9/1 山形で一夜だけの外灯回り

9/1の夜~9/2深夜にかけて
 
山形県南部のポイントにある外灯を回ってきました。
 
今回も半分くらいは下道を使い節約。
 
帰りも下道だったので、先ほど帰宅したばかりです。
 
 
台風や大雨が心配される中、奇跡的に雨にほとんど降られずに
 
ラストまで灯下採集を楽しむ事が出来ました。
 
 
この時期ですが、カブトムシもたくさんいてビックリ。
 
クワガタも5種拾えたので大満足。
 
採集記は、しばしお待ち下さい。
 
イメージ 1
 

南会津で撃沈

2013.8.26

家族旅行の中で一晩だけ南会津外灯採集をしました。

結果は撃沈だったので、さらっとダイジェストでお楽しみ下さい(自分は楽しくないけど)。


イメージ 1
午後5時ごろ、会津高原駅近くの気温計は22度






イメージ 2
この時期ですが、意外にミヤマが多いのが
南会津です。





イメージ 4


            ▲コンクリート壁の隙間に隠れたコクワ









イメージ 5

くわ太さん(アメブロ)が書いていた灯りが強い謎の施設

採集人が必ず寄ると思われます。

この日は、野〇ナンバーの若者採集者を見かけました。







イメージ 6
南会津でオオクワをたくさん採っている内房の
わいわいさんと偶然にも遭遇。

この時点ではオオクワを採っていませんでしたが、
2度目に会った時にはオオクワ♀を手にしていました。

採れた場所は、な、なんと、自分が何度も回った場所。

わいわいさんが言うには
「ふじさんが何度かいたのでスルーしていたのですが、3回目の時に
はいなかったので見にいったら桜の木にオオクワ♀が付いて
いました」と・・・。

やっぱ、採れる時にはライバルがいても採れるって事だなぁと
痛感しました。

この♀は、わいわいさんに採られるために飛来したのだろうと
思います。


イメージ 7
夜は17度~19度。
オオクワ狙いにはいい気温です。



イメージ 8
ノコ


イメージ 9
 
ちょっと幻想的な蛾
 
 
 
イメージ 10
オオ
 
 
 
 
きのこ虫(変な名前)


イメージ 11
アカアシのデカ♀。

一瞬ドキッっとします。

イメージ 3

約20匹の成果。

翌日にはすべてリリースしちゃいました。


ああ、なかなかオオクワ採れねぇなぁ
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aizufuji0624

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